木のボードゲームに魅せられて

木の新作ボーゲームの開発過程で思いついたことや特許出願などについて気ままにおしゃべりしたい。少しでも参考にしていただいたらうれしな。

新開発のマルゴ/マルゴニア ゲームを世界に広めたい!

▼自己紹介


 日曜画家から木のパズルやゲームの作家へ


 私は65歳でリタイヤし、日曜画家の延長で、岡山県玉野市の駅東創庫にアトリエ&ショップを開いて16年になります。


 8年ほど前からは自身の認知症予防と、小学低学年の孫たちと遊ぶために、木のパズルやゲームの創作に熱中してきました。


(初期のアトリエ&ショップ)



2023年1月には玉野市立図書館・中央公民館の主催で私の紹介展を開いてもらいました。


画号とネットネームは森 老虎人(Tragin)です。


(展示会の紹介記事「山陽新聞社提供」)



▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ


 [晴れ!フレ!岡山](中国銀行と山陽新聞社他)の応援を受けて立ち上げました。



 クアルト(4目並べ)を5目並べにできないか?


 5年ほど前、同じ創庫の木工作家さんから、丸や四角の古い積み木をいただきました。


 すぐ思いついたのが、人気のクアルトゲームのコピーでした。すぐ、4×4マス盤も手作りして、1年生の孫とプレーしてみました。ルールは色(白と黒)、形(丸と四角)、高さ(高と低)、穴(有と無)の8種類のうち、どれか一つを4目並べた方が勝ち(ただし、相手が打ち駒を選んで渡す)。


ルールが簡単なので楽しく遊べましたが、慣れてくると、引き分けが多くなり、飽いてきました。


 



(積み木クアルト)



 そこで、クアルトを5目並べにできないかと、駒の形や数量を変えて試作を重ねてきました。


 例えば、5×5マスは駒の上面と反対面が同じなのに着目して、片面だけ穴有りの駒を8個増やして、24種類の駒とし、ゲーム盤の中央の1マスをオールマイティとしました。


[クイント(積み木五目並べ)]



また、6×6マスでは上部と下部の色を変えた12個の駒を追加して36種類の駒で5目並べができるようにしました。


(積み木マルチ五目6x6)



同一形状の駒でマルチ5目並べができないか?



 初期の課題を解決して、新製品が出来上がったが、商品化するには駒の形状の種類が多すぎる。


 そこで、駒の形をすべて同じにできれば、駒の加工が容易となり、各水準の個数も増やせる。


また、上面と反対面の色を変えれば、残りは3つに属性となる。


 ヒノキとブビンガ材を貼り合わせた3cm角のキューブ形状で、溝(+とー)、小穴(2個と4個)、中央穴(有りと無し)の3属性、2水準を機械加工で試作してみました。


(マルチ五目並べ”ブビンガ”)



 8×8マス、64駒で本格的な対局アブストラクトゲームを開発!


 


 さっそく、上の孫と”ブビンガ”ゲームで遊んでいる時、孫が「オセロのように駒を半分ずつに分けられないの?」と聞いてきました。


 6×6マスの36駒では、色を除いた各水準の組み合わせは(2×2×2の)8種類なので、8の倍数でないと均等に半分に分けることができない。


 孫が言ったオセロだと8×8マスの64個の駒なので、32個ずつに分けることができる!


すぐに、3つに属性を孫の好きな猫の顔に変えて、目(ネコ目と丸目)、鼻(マルと三角)、ヒゲ(2本と3本)で、ゴム印を彫り、オセロの駒を使って黒、白のインクで試作してみました。


 駒の反対面は挟んだ駒を反転させるアイデアのもう一つのゲーム用にすべての属性の水準を違えました。


(マルゴゲーム試作用ゴム印)



 再び、孫とプレーして意見を聞いてみると、今度は「駒を全く同じに半分に分けるのが難しい」と言ってくれた。


 この対策として、駒の側面で色別して2つに分けることにしました。



 マルゴ/マルゴニアゲーム用駒セットの完成



 新ゲームの名前を、マルチ5目並べはマルゴ(MulGo)ゲーム、1目を挟んで裏返すことのできるゲームはマルゴニア(MulGonia)としました。


 新しい駒はオセロと同じような30mm径の円盤形の木製で、レーザー加工で印字した後、表、裏、側面をアクリル絵の具で彩色しました。量産はタイのブルーリボントイ社に生産委託する予定なので、シルクスクリーン印刷となります。


 駒の各水準の組み合わせは8種類なので、全く同じ組み合わせの駒は各4個の32個ずつとなります。


 



(完成したマルゴ/マルゴニアゲーム用駒セット)



 マルゴ(MulGo)ゲームの遊び方



 1、総駒数は側面各色32個ずつの64個で、8×8マス盤のマス目を使います。


   [オセロ(リバーシ)やチェス、チェッカー盤でもプレーできます。]


 2、じゃんけんで勝った方が好きな色を選び、先に打ち(先手)、後手と交互に打ちます。


 3、自分の色の駒を縦、横、斜めに5目先に並べた方が勝ちです。それと、自分の色が3個以上で、猫の目(ネコ目と丸目)、鼻(丸と三角)、ヒゲ(2本と3本)の6種類のうち、どれか一つを5目並べても勝ちになります。


 4、5目並べは先手が有利ですので、先手の三々は禁手とし、先手の負けとなります。


 5、2局目以降は負けた方が先手となります。



 マルゴニア(MulGonia)ゲームの遊び方



 1、マルゴゲームと異なるのは、相手の駒を縦、横、斜めに1目挟んだら裏返すことができます。


 2、ただし、三止め、四止めの駒と、裏返された自分の駒は裏返せません。



 ▼集まれ❕ マルゴニアン❕


 孫たちの協力もあって、年少者から高齢者まですべての人が楽しめて、オセロや囲碁、将棋のように本格的な対局競技もできるゲームを開発することができました。


 また、この駒セットは表面のイラストを無視すれば、旧来の5目並べやオセロ(リバーシ)、チェッカーなどのゲームをプレーすることができます。


 これを量産、商品化して、岡山から全国へ、そして世界中に広めて、知育、認知症予防、家庭団欒などの一助になってほしいと願ってプロジェクトを始めることにしました。


 また、対局アブストラクトゲームとしても、オセロなどに劣らない内容に仕上がりましたので、マルゴ・マルゴニア協会を、まず、任意団体から発足して、1年後を目標に法人化(一般社団法人)できたらと考えています。